定期的な腸内細菌検査(検便)や食品検査および拭き取り検査の実施は、食中毒を未然に防止する手段の一つです。
食中毒を引き起こす原因菌は数多く存在しますが、検便では主に赤痢菌・サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌などの検索をします。
保菌 | 赤痢菌 サルモネラ属菌(腸チフス・パラチフス含む) |
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腸管出血性大腸菌 | O-26 O-111 O-128 O-157 ※O-157のみか4種類すべてかを選択 |
その他食中毒原因菌 | カンピロバクター 腸炎ビブリオ 黄色ブドウ球菌 |
虫卵 | 回虫卵など |
その他 | コレラ菌 大腸菌血清型別試験 Vero毒素試験 |
注)上記項目は当研究所の検査内容であり、細菌はその他にも数多く存在します。
注)厚生労働省の大量調理マニュアルでは、腸管出血性大腸菌を推奨しています。
ノロウイルス検査には数種類の検査方法があります。
遺伝子検査 | ごく少量のウイルス量でも検出が可能です。 大量調理施設衛生管理マニュアルにも対応している検査方法(リアルタイムPCR法)です。 |
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抗原検査 | 比較的低価格で簡易的な検査方法(イムノクロマト法)です。 ただし、遺伝子検査に比べ検出感度が低くなります。 |
当研究所では検出感度が最も高いとされるリアルタイムPCR法(遺伝子検査)と低価格なイムノクロマト法(抗原検査)を実施しております。
ここでは台所用塩素系漂白剤(5%を原液とした場合)とペットボトルを利用した消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)の作り方をご紹介いたします。
使用するときは十分な換気をしてください。また酸性のもの(トイレ用洗剤など)と混ぜると有毒な塩素ガスが発生するので、絶対に混ぜないようにしてください。
ご使用の際は必ずビニール手袋などを使用してください。皮膚に付着した場合は、直ちに大量の水で十分洗い流してください。目に入った場合も直ちに大量の水で洗い流し、医師の診断を受けてください。
金属に使用した場合、錆びることがありますので、消毒後水で洗い流すか、拭き取るなどしてください。
通常のお掃除用
(調理器具やドアノブ、手摺りなど)
1リットルのペットボトルに水を入れ、キャップ1杯弱(5ml)の漂白剤を加える。
汚染がひどい場所用
(嘔吐物や糞便が付いた床、衣類など)
500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、キャップ2杯(10ml)の漂白剤を加える。